会社にバレそうになって起死回生

私が高校を卒業し、就職高校だったので正社員の仕事で1年弱で働いていたのですが、自分の希望とは違った仕事だったため、やむなく退職しました。その後、就職活動をするもなかなか正社員が見つからず、社会の厳しさを感じました。

半年を過ぎた頃、実家でお世話になっていた為親に「早く職業を決めないと家から出て行ってもらう」「居候のクセに」など言われ、焦り始めた頃、とりあえずとアルバイトを決めアルバイトをしながら資格を取ることにしました。短期集中の学校に通い、必死で勉強して医療事務の免許を取り、やっと仕事に就きました。

最初は契約社員の派遣だった為、正社員との差別が厳しく、やはり正社員への魅力が増し、医療事務での正社員の仕事に転職しました。実際に正社員で働いたのですが、やはり思ったより給料が少ないことと、昇給率が低かったので、これでは自活できないと思い、思い切って副業することにしました。

月曜から金曜までは正社員。土曜日は午前中は正社員の仕事だったので、副業は土日祝の仕事を探しました。もともとアルバイトをしていたお店の隣のお店の店長が「アルバイトしてくれるなら助かるよ」と言われ、そちらのお店で働くことになりました。しかし、土曜日の仕事で午前中が押してしまうことがよくあり、時間を見ては焦る私に、会社の同僚は「どうしたの?」「いつも土曜日に予定があるの?」と聞かれることが多く、長く働くほどに自分の顔もさす様になり、いろんな場所での目撃が多くなりました。

たまたま、アルバイトも駅前の高架内のテナントで働いていたので、度々「あなたに似た人が働いているお店があるんだけど知らない?」と聞かれるたびに「いえ、人違いですよ」と答えるのも苦しくなっていきました。会社でお局的な意地悪な先輩にも「まさか、仕事を掛け持ちしてるんじゃないでしょうね?それって規約違反だからね」と脅されるようになりました。会社にバレたらクビにされてしまうとビクビクするようになって、バイトもとうとう辞めないといけないかなと悩み始めアルバイトの店長に相談しました。店長は辞めて欲しくなかったようで真剣に話も聞いてくれ、結局「親戚の仕事を手伝っていることにしょう」と言ってくれてそれなら問題ないなと安心しました。

それからは、やっと会社の人がお店に現れても逆に「よく働くね、体を壊さないようにね」と応援してくれるようになりいつも後ろめたい気持ちと、バレたらどうしようという気持ちでいつも胸に秘めていた「私だけの秘密」から開放されてますます仕事を頑張ろうという気持ちになりました。土曜日に仕事が押しても、「親戚のおじさん、大変なんじゃない?」と気遣ってくれて逆に早く上がらせてもらったりしたので一時はかなりピンチに思っていた事が急に仕事がやり易くなってとても助かりました。

結局、掛け持ちをして仕事を6年続け、正社員は結婚退職をしたのですが、結婚後はアルバイト一本で仕事をさせてもらいました。子供ができるまでの2年間はアルバイトでお世話になり、収入的にも本当に助かりました。掛け持ちがばれそうになったときにアルバイトを辞めてしまっていたら、結婚後の仕事もままならなかったかもしれません。妊娠してお腹が大きくなるまで働かせてもらったのも、店長さんとの長年の信頼で融通もだいぶ利かせてもらったのも有難かったです。結婚して妊娠したら、仕事がうまく出来ないと煙たがれるところだったので、そういう点でも副業として働いててよかったなと思いました。正社員と副業の掛け持ちはもっとトラブルが多いものだと思っていましたが、自分の場合はあまり大きなトラブルはなかったのでラッキ-だったと思っています。